NFT・ブロックチェーンゲームで利用するべきウォレットについて徹底解説

NFTゲームのウォレットとは?ホットウォレットとコールドウォレットについて解説した記事の画像

年ブロックチェーンゲームやNFTが普及しており、それらを安全に管理するためのウォレットの需要が高まっています。

ウォレットのセキュリティが低いと、ハッキングによるNFTの盗難や乗っ取りが起きてしまう可能性が高いです。このような事態を起こさないためにもセキュリティが高く、利便性も高いウォレットが求められています。

本記事では、ブロックチェーンゲームやNFTにおけるウォレットを選ぶポイントや、各ウォレットごとの違い、特徴について紹介していきます。

 

ブロックチェーンゲームとは

 

 

まずは、近年話題にあがっているブロックチェーンゲームについて特徴や市場規模などを紹介しましょう。

 

ブロックチェーンゲームの特徴

 

ブロックチェーンゲームとは、ブロックチェーンを基盤に作られたゲームです。ブロックチェーンを用いることで、仮想通貨を組み合わせてゲームを作成できます。

ブロックチェーンゲームは、以下のような独自性から注目を集めています。

  • 遊びながら稼げる
  • NFTの売買ができる
  • ゲームが終了してもNFTが残る

まず、ブロックチェーンゲームの特徴は「遊びながら稼げる」仕様となっている場合が多いこと。その場合、ミッションやストーリを進めていくと報酬として仮想通貨がもらえます。その仮想通貨を現金化できれば、ゲームを楽しみながら稼ぐことが可能となるのです。

またブロックチェーンゲームでは、ゲーム内のアイテムがNFTとなっており、特定のマーケットプレイス上で売買が可能です。従来のゲームではプレイして楽しむことしかできませんでしたが、ブロックチェーンゲームでは楽しむだけではなく、様々な形式で稼げます。

 

ブロックチェーンゲームの市場規模

 

ただし、2023年6月現在において、ブロックチェーンゲームの市場規模は減少傾向にあるといえるでしょう。
例えば2021年10月には月間のユニークユーザーが242万人を記録していましたが、2023年1月には170万人まで減少しています。

とはいえ、ブロックチェーンゲーム市場はまだまだ発展途上。その将来性に期待する声も大きく、市場規模が2028年に1,045億ドルに到達するとの予想もあります。今後ゲームの構造がより洗練され、継続的な収益性を実現できるゲームが登場すれば、市場規模が広がっていく可能性が高いでしょう。

ブロックチェーンゲームではNFTを購入する必要性が高い

 

また、ブロックチェーンゲームでは、ゲームプレイに際してNFTを購入する場合が多いです。
例えば、実名のサッカー選手を用いたカードゲーム「Sorare(ソラーレ)」では、ゲームに使用するカードがNFTとなっており売買可能です。

ソラーレでは、自身が保有するNFTのカードで5枚のチームを組みます。そして現実世界で大畑割れたサッカー試合の結果が、ソラーレ内の結果に反映されるという仕組み。

現実の試合で活躍した選手がソラーレにおいて高ポイントとなるルールのため、継続的に高パフォーマンスを発揮する選手や、今季の調子がいい選手などのカードは人気が高いです。それぞれのカードにはレアリティがあり、レア度が高いほど加点されるボーナスポイントが高くなります。

このように、NFTを購入してプレイするブロックチェーンゲームは多くあるため、NFTゲームに参戦する前にはNFTの管理方法について詳しく知っておく必要があります。

 

NFT用のウォレットを選ぶポイントとは

 

 

このようなNFTゲームをプレイする際には「仮想通貨ウォレット」と呼ばれるデータ管理のアイテムやプログラムを用いてNFTを管理します。

この章では、NFT用のウォレットを選ぶポイントを紹介しましょう。

 

対応チェーンに注目

 

まずNFTは、どのブロックチェーンから発行されているかによって種類が異なり、管理においてはNFTを発行するブロックチェーンに対応した仮想通貨ウォレットを使用する必要があります。

そのため、あらかじめプレイしたいゲームのチェーンに対応したウォレットなのか確認が必要。

なお、NFTはイーサリアム(ETH)のブロックチェーンを基盤として発行されることが多いです。また、他にもブロックチェーンゲームでよく利用されるブロックチェーンとして、以下の種類が主流です。

  • Porygon(ポリゴン)
  • Sorana(ソラナ)
  • Avalanch(アバランチ)
  • BNB Chain(バイナンスチェーン)

 

ホットウォレットとコールドウォレット

 

NFT用のウォレットには「ホットウォレット」と「コールドウォレット」があります。主な違いは、インターネットとの接続の有無です。

簡単に説明するなら、ホットウォレットはインターネットに接続された状態のウォレット、コールドウォレットはインターネットに接続されていないウォレットです。

ホットウォレットはオンライン上に存在するため手軽に利用できて利便性が高いのが特徴ですが、オンライン上にデータが存在するためハッキングリスクが比較的高い点が短所と言えます。

一方でコールドウォレットはインターネットから隔離されているため、高いセキュリティ性が魅力。しかし、ハードウェア(物理デバイス)や紙の形態で保管を行う事が多く、ホットウォレットに比べて利便性が劣る場合がある点に注意しましょう。

 

一般的に使われるのはNFTウォレットは「メタマスク」

 

MetaMask

 

NFTウォレットとして、一般的に利用されているのがMetaMask(メタマスク)です。

前章でホットウォレットとコールドウォレットで分けられる事を解説しましたが、メタマスクはホットウォレットにあたります。

 

メタマスクの特徴

 

メタマスクはインターネットに接続されているため、ホットウォレットに分類されます。NFT保有者に一般的に利用されているメタマスクの特徴は以下のとおりです。

  • 無料でダウンロードし利用できる
  • 対応しているブロックチェーンが多い
  • ブロックチェーンゲームやDApps(分散型アプリ)に強い
  • 複数のアカウントを管理できる

メタマスクは無料で利用でき、ダウンロードも簡単にできるため初心者にも扱いやすい事から人気が高いです。また対応しているブロックチェーンも多いため、複数のブロックチェーンゲームに対応できる点が魅力。

 

メタマスクにはセキュリティリスクがある

 

ただし、メタマスクはホットウォレットであり、インターネットに接続して使用するため、セキュリティリスクがある点は知っておきましょう。実際、過去にもメタマスク利用者がハッキング被害を被った事例は少なくありません。

また最近では、データの中央集権化を進めるような施策が発表されるなど、プライバシーの面でも懸念はあります。

メタマスクは利便性が高く、頻繁なトレードや短期保有の目的でNFTを保管するには最適ですが、長期的な投資対象としてNFTを保管する目的では不安要素が勝ると考える投資家も多いようです。

 

セキュリティの高さに特化したハードウォレット

 

 

そのため、NFTを長期投資目的で保有する場合は、コールドウォレットを持っておくと便利です。そこで、この章ではコールドウォレットの中でも、利用しやすいハードウェアウォレットについて紹介します。

 

ハードウェアウォレットとは

 

ハードウェアウォレットは、インターネットに接続されていないコールドウォレットの一種であり、USBタイプやカードタイプがあります。

ハードウェアウォレットを選ぶポイントとして、値段や仕様、形状などが挙げられます。代表的なハードウェアウォレットは、以下のとおりです。

  • Trezor Model T
  • Ledger Nano X
  • AT.Wallet

 

利便性の高い指紋認証ハードウェアウォレットの注意点

 

ハードウェアウォレットには、利便性を追求するため指紋認証が導入されているものもあります。

指紋認証ができるハードウェアウォレットは迅速な認証や取引の実行を可能にするため、使い勝手の良さが魅力です。

ただし、中央で管理しており指紋データが流出してしまう恐れがあるものもあります。ハードウェアウォレットはセキュリティの高さがメリットにもかかわらず、指紋流出によりNFTを失うリスクが上がるのは懸念点だといえるでしょう。

AT.Walletは指紋認証機能を備えており、かつ指紋情報をローカルに保存することで高い安全性を確保する、唯一無二のハードウェアウォレットです。

 

安全な指紋認証ハードウェアウォレットなら「AT.Wallet」

 

ATウォレット

 

最後に、AT.Wallet(ATウォレット)について解説しましょう。

 

ATウォレットと他のハードウェアウォレットの比較

 

前述した代表的なハードウェアウォレット「AT.Wallet」「Trezor Model T」「Ledger Nano X」を比較していきます。

代表的なハードウェアウォレット「ATウォレット」「Trezor Model T」「Ledger Nano X」の比較表

 

ATウォレットの特徴

 

AT.Walletはカードタイプであるため財布に入れることができ、持ち運びしのやすさも特徴。また防水性に優れており、万が一濡れてしまってもデータが破損することなくNFTを守れます。

ATウォレットをアプリと接続する際には、USBもしくはBluetoothを選択できます。

前述したようにAT,Walletは指紋認証を採用していますが、前述したように指紋情報が外部に流出してしまう危険性は極めて低いと言えます。その理由として、指紋テンプレートがカードの外部に公開されることなく認証を行えるシステムを採用しているため。

つまり、ATウォレットは、利便性と安全性を両立したハードウェアウォレットだといえるでしょう。

 

ATウォレットの対応チェーン

 

NFTウォレットとして、どのブロックチェーンに対応しているか把握しておくことは重要です。AT.Walletは以下の仮想通貨に該当するブロックチェーンに対応しています。

  • ビットコイン(BTC)
  • ビットコインキャッシュ(BCH)
  • イーサリアム(ETH)
  • ライトコイン(LTC)
  • エックスアールピー(XRP)
  • ドージコイン(DOGE)
  • ダッシュ(DASH)
  • 全ERC-20トークン

 

NFT発行元チェーンとして一般的なETH、XRPに対応しています。現時点では全ての主要チェーンを網羅している分けではありませんが、公式サイトでは、今後も対応チェーンを継続的に増やしていく方針だと発表しています。

OpenSeaに接続してNFTを購入する

 

またAT.Walletは、最大級のNFTマーケットプレイスである「OpenSea」と接続できます。

最後に、ATウォレットとOpenSeaの接続方法を紹介しましょう。

  1. ATウォレットのアプリにログインし、OpenSeaにアクセス
  2. OpenSeaで「WalletConnect」を選択
  3. QRコードが表示されたら「クリップコードにコピー」を選択
  4. ATウォレットのアプリでイーサリアムを選択し、QRコードのリンクを貼り付ける

 

以上で、ATウォレットとOpenSeaの接続が完了です。

NFTのマーケットプレイスであるOpenSeaとの接続も簡単であり、利便性と安全性の高さを両立できているATウォレットは、NFTを保有している人にとっておすすめ。

ATウォレットを活用して、今後の市場規模拡大に期待が持てるNFTゲームへ参入しましょう。

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