多言語ウェブサイトとは?|5つの種類と制作の流れ・コツをご紹介

多言語ウェブサイトの画像

ローバル化が進む中、経営者の皆さんは「自社のウェブサイトは日本語だけで本当に良いのだろうか?」と心配になることがあるかもしれません。

  • 海外の企業とも取引をしたい
  • 外国のお客様にも自社の商品をアピールしたい

等々、ウェブサイトの多言語化を検討している企業はたくさんあります。

 

しかし、目的や用途が不明確なまま、勢いだけでウェブサイトの多言語化をするのは賢いことではありません。なぜなら、お金が無駄になってしまうだけでなく、自社のブランド価値を弱めてしまうことになり兼ねないからです。そこでこの記事では、多言語ウェブサイトの5つの種類とその目的について考えましょう。もし、5つの中に自社に当てはまるものがあれば、是非ウェブサイトの多言語化を検討してみてください。

 

この記事の目次

多言語ウェブサイトとは?

 

一般的に、多言語ウェブサイトとは複数の言語で閲覧できるようになっているウェブサイトのことを言います。しかし、この説明では、ウェブサイト内の一部が複数言語で表記されているものや、ブラウザの翻訳機能で多言語表示されたものと混同してしまう可能性があります。

 

そのため、多言語ウェブサイトとはターゲット層が理解しやすい言語に翻訳し、その言語で作成されたウェブサイトとするのが正しい説明になります。例えば、日本語で作成したウェブサイトを、台湾のマーケットを対象に中文繁体字に、オーストラリアとニュージーランドのマーケットを対象に英語に翻訳し、それぞれの言語でサイトを公開する場合などがこれに当たります。

 

しかし、世界には何百もの言語があり、すべての言語に対応したウェブサイトを作ることはできません。また、世界のビジネス共通語が英語だからと言って、全ての人が英語を理解するわけでもありません。そのため、ウェブサイトを作成する目的を明確にし、ターゲット層に合った多言語ウェブサイトを作成することが大切です。

 

それでは、

まず多言語ウェブサイトの目的について考えてみましょう。

 

多言語サイトの目的

多言語サイトを制作する目的としては、以下の点が挙げられます。

 

  • グローバルビジネスとしてのアピール
  • インバウンドの集客
  • 企業のブランディング

 

一つずつ見ていきましょう。

 

グローバルビジネスとしてのアピール

海外展開を視野に入れる企業にとって、多言語サイトはグローバルビジネスの足掛かりとなります。

 

日本語版しかないサイトでは海外へのPR効果はほとんど期待できませんが、現地の言語で情報を発信することで、ターゲット地域の人々に自社の存在を認知してもらえます。現地言語での情報提供は商品やサービスへの信頼感を生み、購入や利用へのハードルを下げる効果があります。

 

また世界中のどこからでもインターネットでアクセスできる現代では、多言語サイトを通じて認知度を高めることが、海外市場での事業展開を成功させる重要な第一歩となるのです。

 

インバウンドの集客

多言語対応のサイトがあれば、外国人ユーザーの目に留まる機会が増え、飲食店や観光施設、宿泊施設などへの訪問につながります。訪日外国人観光客は年々増加しており、2024年には過去最高の約3,687万人を記録しました。外国人観光客の多くはSNSやインターネットを通じて旅行先や観光情報を事前に収集しています。

 

メニュー情報や料理の詳細な説明を母国語で提供することで、安心感を与えることもできるでしょう。また良い体験を提供できれば、口コミやSNSでの情報拡散を通じて新たな顧客を呼び込む効果も期待でき、長期的な集客力の向上に貢献します。

 

企業のブランディング

多言語サイトを制作することは、企業のブランディングそのものにも大きく貢献します。

 

サイトを多言語化している企業に対して、ユーザーは積極性や将来性といった好印象を持ちやすくなります。効果は海外ユーザーだけでなく、日本国内の顧客やグローバル人材に対しても及びます。国際的な視点を持つ企業として評価され、信頼度や認知度の向上につながるのです。

 

また丁寧で正確な翻訳や現地文化に配慮した表現を用いることで、企業への好感度がさらに高まります。海外での評価が国内での評価向上にもつながる相乗効果により、ブランド全体の価値を高めることができます。

 

多言語ウェブサイトの5つの種類

 

 

多言語ウェブサイトには、大きく分けて次の5つの種類があります。

  • 企業のグローバルサイト
  • 越境ECサイト
  • 外国人向け日本観光情報サイト
  • 留学生向け日本留学情報サイト
  • 外国人投資家向けIRサイト

 

それぞれのウェブサイトには目的とターゲットとする人の層があります。それでは、一つ一つ見ていきましょう。

 

企業のグローバルサイト

 

企業のグローバルサイトとは、企業のコーポレートサイトを多言語化したウェブサイトのことです。企業のグローバルサイトのターゲット層は、主に外国の取引先、もしくは取引先候補の会社や個人です。基本的にBtoB(企業対企業)の取引をする相手ですので、英語で作成するのが一般的です。しかし、英語以外の言語が使用される特定の国がターゲットとなる可能性がある場合は、中国語やスペイン語など、ターゲットに合わせて作成することもあります。

 

越境ECサイト

 

越境ECサイトとは、ECサイトの多言語版です。ECサイトとは、オンラインストアと言い換えることもできますので、オンライン上で外国の人にも販売を拡大したいときに作成します。そのため、ターゲット層は個人の消費者、卸売りもしくは小売り業者となります。

 

ECサイトを日本語だけで作成し、配送先も日本国内だけに限定している場合、外国の人がそれを購入するのは困難です。しかし、ECサイトが多言語化され外国からの購入方法と配送方法が明記されていれば、日本国外の広大なマーケットから注文が来る可能性があります。当然のことながら、越境ECサイトを作るのと同時に、配送手段や決済手段を確保する必要があります。詳しくはこちらの記事で解説していますので、是非お読みください。

 

越境ECサイトの始め方|事前準備とサイト制作の方法を詳細解説

 

外国人向け日本観光情報サイト

 

外国人向け日本観光情報サイトとは、日本を観光する外国人をターゲットに、来店や購入を促すために作成する多言語ウェブサイトのことです。多くの場合、旅館、飲食店や土産物屋が作成します。私たちが外国を旅行するとき、宿泊先のホテルの日本語サイトがあれば、少し安心するのではないでしょうか?空港からのアクセス方法、近隣の観光情報、トラブルが起きた時の連絡先などが日本語で説明されていれば、そのホテルは日本人に人気の宿泊先になるでしょう。

 

コロナによる規制が緩められ、日本政府は再びインバウンド誘致に力を入れ始めました。世界各国からの何千万人もの観光客が日本に押し寄せるとき、多言語ウェブサイトがある店は勝ち組になる可能性が高いと言えるでしょう。

 

留学生向け日本留学情報サイト

 

留学生向け日本留学情報サイトとは、日本に留学しようとしている各国の学生をターゲットに、学校の魅力を伝えたり、出願方法や留学ビザの取得方法を解説したりするウェブサイトのことです。ターゲットは世界各国の学生になりますが、学校によって誘致に力を入れている国は異なるかもしれません。

 

以前は中国、韓国、台湾の出身者が留学生の大半を占めていましたが、近年は政府の「留学生30万人計画」により留学生の出身国も多様化しました。そのため、学校によってはベトナム語やモンゴル語でウェブサイトを作成することもあります。

 

外国人投資家向けIRサイト

 

外国人投資家向けIRサイトとは、投資家向けの自社のIR情報を発信するウェブサイトのことです。ほとんどの場合、英語で作成します。

 

外国人投資家に自社に興味を持ってもらい、何よりも信頼してもらうことが目的です。そのため、一般的な企業情報や事業内容に加えて、創業者や経営者のプロフィール、ビジョン、経歴等を詳しく掲載する必要があります。また、実績としてアピールできる数字や社内の様子などを掲載することもあります。

 

多言語サイトを作るための具体的な方法については、こちらの記事に纏められています。

 

多言語サイトの作り方

WordPressのテーマを使用せず、既存のサイトを多言語対応にする場合、以下に示す7つのステップに沿って制作を進めることができます。各手順を確実に実施することで、効果的な多言語サイトを構築できるでしょう。

 

1.対応言語を決定する

最初のステップは、どの言語に対応するかを決めることです。英語は国際共通語として対応するのが基本ですが、それ以外にどの言語をサポートするかを明確にしましょう。事業の内容や展開している地域によって必要な言語は変わってくるため、現在のニーズと将来の事業展開を見据えて判断することが重要です。

 

既存サイトのアクセスログを確認できる場合は、どの国からのユーザーがアクセスしているかをチェックすることをおすすめします。実際のアクセスデータをもとに、需要に応じた対応言語を選定することで、より効果的な多言語展開が可能になります。

 

2.多言語化するコンテンツを決定する

Webサイトを多言語化する際、必ずしも全てのページを翻訳する必要はありません。たとえば、海外ユーザーからのアクセスが多いページや、海外向けの情報が掲載されているページのみを多言語化するだけでも十分な効果が得られます。さらに、翻訳対象のページを絞り込むことで、多言語化にかかるコストを削減することも可能です。

 

3.コンテンツを対応言語で翻訳する

多言語化するコンテンツが確定したら、実際の翻訳作業に移ります。翻訳は専門の翻訳者に依頼することが基本です。近年はGoogle翻訳をはじめとする高性能な翻訳ツールが増えており、その精度も向上していますが、「意味は通じるものの自然な表現ではない」というケースが多く見られます。そのため、プロの翻訳家に依頼してネイティブに伝わる自然な表現にしてもらうことが大切です。

 

また、翻訳を進める際には注意すべきポイントもありますので、以下の点を押さえておくことで多言語化の失敗を防げます。

 

【翻訳時に注意すべきポイント】

  • 専門の翻訳家に依頼する
  • 最初は英語から着手する
  • 日本語特有の表現や言い回しについては、事前にリスト化し翻訳者と表現方法を協議する
  • 現地でしか使われない独特な表現については、翻訳者から適切なフィードバックを受ける

 

翻訳作業で最も重要なのは、自社サイトが伝えたいメッセージが翻訳後も正確に伝わるように努めることです。微妙な翻訳のニュアンスの違いで本来伝えるべき内容が伝わらなくなっては本末転倒ですので、翻訳会社と密にコミュニケーションをとり、精度の高い翻訳を目指しましょう。

 

4.言語別に独自のURLを作成する

翻訳が完了したら、それらのコンテンツを公開するためのURLを設定します。多言語化を実施する場合、言語ごとに独自のURLを作成することが推奨されます。言語別でURLを分けることで、ユーザーや検索エンジンが理解しやすくなり、サイト評価の向上が期待できます。実際に、URLを言語別に分ける手法はGoogleが推奨している方法にも含まれています。

 

【Googleが推奨する手法】

  • 国別ドメイン(ccTLD)の使用
  • サブドメインの使用
  • サブディレクトリの使用

 

利便性や管理のしやすさを考慮すると、サブディレクトリの活用が最もおすすめです。

 

5.カテゴリー・パーマリンクを設定する

サイトのページ階層を整理するため、多言語サイトを構築する際はカテゴリーとパーマリンクの設定を行います。「カテゴリー」はURL内の「blog」や「news」など、サイト内のコンテンツ分類を示すもので、「パーマリンク」は個別ページを示すURL文字列全体のことです。

 

多言語サイトでは、カテゴリーの前に言語を表す「/en/」「/kr/」などを追加するとよいでしょう。なお、WordPressではデフォルト設定のままだとカテゴリーの前に「Category」という文字列が自動挿入されてしまうため、プラグインを使って削除することをおすすめします。

 

6.head内のメタタグを書き換える

制作した多言語ページを世界中のユーザーに適切に配信するためには、head内のメタタグの書き換えが必須です。headとは、HTMLページ全体の情報を定義するためのタグを指します。

 

具体的には2箇所の書き換えが必要になります。1つ目は、冒頭のheadメタタグ内にある「html lang=’ja’」の「日本語」を示す「ja」を、対象言語のコード(例:英語の場合は「en」)に変更します。

 

さらに、<link rel=”alternate” hreflang=”言語コード” href=”該当ページのURL”>を挿入して、検索エンジンに対してページの言語バージョンを明示します。これにより、各言語に最適なページが検索結果に表示されるようになり、ユーザーエクスペリエンスが向上します。

 

正確なhreflangの設定は、検索エンジンによる適切なインデックス作成にも貢献し、サイトの国際的なSEOにも良い影響をもたらすでしょう。

 

7.外国語ページ用のXMLサイトマップを作成する

多言語サイトにおいては、外国語ページ用のXMLサイトマップを作成することが、Googleなどの検索エンジンにサイト構造を効率的に伝えるために不可欠です。

 

WordPressで作成する場合は専用のプラグインが用意されています。また、作成したサイトマップをGoogleに登録する際には、「Google Search Console」を利用します。

 

質の良い多言語サイトを作るための4つのコツ

 

 

多言語ウェブサイトを制作する場合、以下の4つのコツを意識しておくことは大切です。制作会社に依頼する際にも、この4つのコツを確認すれば、良い制作会社を選ぶことができます。

  • 質の高い画像や写真
  • 質の高い翻訳
  • ネイティブチェック
  • サイト以外の準備

 

それでは、1つずつ見ていきましょう。

 

その1.質の高い画像や写真

 

人に何かを伝えるときに、私たちは言葉以外の手段を使うことがあります。会話の中でジェスチャーをしたり表情を変えたりするのがそれにあたります。これを「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」と言います。

 

これと同じように、ウェブサイトにおいても言語(テキスト)以外で伝わる情報が多くあります。それがウェブサイト内で使われている画像や写真です。質の高い画像や写真で、伝わりやすい多言語ウェブサイトを作成している事例を見てみましょう。群馬県四万温泉の柏屋旅館のウェブサイトです。実際にどのようなものが使われているか、見ていきましょう。

 

わかりやすいイラスト画像

 

柏屋旅館のアクセスマップ

東京からの所要時間がわかるイラストマップ

 

このイラスト画像を一目見れば、群馬県四万温泉までのアクセスが大体わかります。外国人観光客にとって最も使いやすい直行バスの説明ボタンが一番大きく表示されているのも、よく考えられていますね。

 

柏屋旅館のウェブサイトのイラスト画像

タトゥーがあっても入れる温泉がある

 

このイラストを一目見れば、タトゥーがあっても温泉を楽しめること、ビーガン(菜食主義者)向けの食事があることやアクセスがしやすいことがわかります。これを文章だけで伝えるのはとても難しいですが、イラスト+文章でわかりやすく伝えられていますね。

 

魅力的な写真や動画

 

柏屋旅館のウェブサイトの写真

スタッフの「顔」が見える写真

 

日本の旅館は、初めて日本に来る旅行者にとっては少し敷居が高いかもしれませんが、こうして「顔」が見える魅力的な写真があると安心するに違いありません。

 

柏屋旅館のウェブサイトのお客様の声

お客様の声は一番訴求力がある

 

実際に宿泊した人の「お客様の声」が動画で掲載されています。もしこの「お客様の声」が日本人のものだけだったら、「この旅館は外国人観光客は歓迎されないのでは?」と思ってしまいますね。

 

この柏屋旅館のウェブサイトは、英語と中国語繁体字(主に台湾で用いられる)だけにしか翻訳されていません。しかし、わかりやすいイラスト、魅力的な写真や動画を使用することによって、世界中から来る観光客に伝わりやすいウェブサイトになっています。柏屋旅館が、世界的な旅行者向けポータルであるトリップアドバイザーから「Best of Best」という高い評価を受けている理由がわかります。

 

その2.質の高い翻訳

 

イラストや画像が多くのことを伝えられるとはいえ、ウェブサイトの多言語化で最も重要なのはやはり文章の翻訳です。しかし、多くのウェブサイトでは、「ネイティブではない人による不正確な翻訳」や「翻訳ロボットによる不自然な翻訳」が使用されています。そのような翻訳を使用してしまうと、正確な情報が伝わらないだけでなく、貴社のブランド価値を損ねてしまう危険性があります。

 

例えば、2020年12月には千葉県浦安市の自治体ホームぺージが、機械翻訳で意味不明な表示になっていることが発覚しました。「医療機関」が「doctor ryou engine」と表示されるなど、たくさんの不正確な表示が散見されたそうです。「ドクターRyouのエンジン」では意味不明ですね。市内に住む外国人の人たちにとっては生活にかかわる大切な情報が伝わらない事態になってしまいます。

 

Googleなどが提供している機械翻訳は、今後ますます精度が上がっていくことが予想されます。しかし、日本語にはニュアンスが伝わりにくい表現や誤訳されやすい固有名詞がたくさんあります。貴社のブランド価値を高めたいのであれば、ネイティブによる質の高い翻訳が不可欠です。

 

その3.ネイティブチェック

 

ネイティブによる確認が必要なのは、文章の翻訳だけではありません。サイト全体のデザインも、ネイティブにチェックしてもらうことには大きな価値があります。なぜでしょうか?

 

なぜなら、国によって色や表現が連想させるものがそれぞれ異なるからです。例えば、中国では赤色は財運や吉祥を表す「おめでたい色」とされており、ウェブサイトでもたくさん使用されています。一方日本では、赤は血を連想させることから、真っ赤なウェブサイトというのはあまり見ません。どちらかというと、日本人は淡い色を好む傾向にありますね。

 

こうしたことは、実際にその国の文化に精通した人でなければ分かりません。ですから、ウェブサイト全体が、ターゲットとしている国で自然で受け入れられやすいものかどうか、その国で生まれ育った人にチェックしてもらうことはとても大切です。

 

その4.ウェブサイト以外の準備

 

質の良い多言語ウェブサイトを作って集客するためには、ウェブサイト以外の準備も大切です。このウェブサイト以外の準備とは何でしょうか?見ていきましょう。

 

越境ECを行う際に必要な準備

 

例えば、貴社で越境ECを始めようとしてECサイトを多言語化したとしましょう。しかし、海外から購入者がサイトを訪問しても、海外からの決済方法や海外への発送方法が準備されていなければ、作成した多言語ECサイトは意味がなくなってしまいます。また、貴社が製造する商品を越境ECサイトで販売する場合、商品の説明書も多言語化する必要があるかもしれません。

 

もし貴社にこれらのノウハウが無い場合、こうしたことに精通していてアドバイスをくれる会社に、越境ECサイトの制作を依頼するのが良いでしょう。

 

観光客向け多言語サイトと同時に行うべき準備

 

例えば、旅館やレストランが多言語ウェブサイトを作成して観光客を誘致したとしましょう。しかし、店内のメニューや表示が多言語化されていなければ、実際に来店した観光客は戸惑ってしまうかもしれません。一方、外国語に堪能なスタッフがいなくても、解り易い多言語メニューや表示が準備されていれば、観光客は快適な時間を過ごすことができ、あなたの店は高い評価を受けられるでしょう。

 

先程事例として紹介した柏屋旅館には、このような温泉マナーのイラスト付きマニュアルがあります。

柏屋旅館の入浴マニュアル

入浴マナーのイラスト付きのマニュアル

 

温泉の入浴マナーを口頭で伝えるのは、どんなに言語が堪能でも難しいことです。一方、こうしたイラストや注意表示が店内各所に掲示してあれば、個難しい説明をしなくてもお客様に理解してもらうことができます。せっかくウェブサイトを多言語化するのであれば、一緒に店内も多言語化してしまうのが良いでしょう。

 

多言語サイトを作る際の注意点

最後に、多言語サイトを作る際の注意点についてまとめておきます。以下の点が挙げられます。

 

  • 機械翻訳はペナルティをけるリスクがある
  • ターゲットの国に合わせたデザイン・コンテンツを心がける
  • 言語切り替えボタンは必ず設置する
  • 法的リスクの対策をしておく
  • 公開後の運用についても検討しておく

 

それでは、一つずつ見ていきましょう。

 

機械翻訳はペナルティを受けるリスクがある

機械翻訳されたコンテンツをそのまま使用すると、Googleのガイドラインによりペナルティの対象となる危険性があります。また、機械翻訳の精度はツールによって異なり、不自然な翻訳のまま公開すると読者に違和感を与えてしまいます。文化的な背景によっては不適切な表現として受け取られる可能性もあります。

 

機械翻訳を活用する場合は、必ず専門家や現地のネイティブスピーカーによるチェックを行い、内容の正確性を確保することが重要です。

 

ターゲットの国に合わせたデザイン・コンテンツを心がける

言語や宗教の違いにより、国ごとにデザインの好みやユーザーニーズは異なります。日本語をそのまま翻訳しただけでは、現地のユーザーに適切に情報が伝わらないことがあります。

 

ターゲット国の文化や習慣、宗教に配慮したコンテンツを作成し、その地域で好まれるデザインを取り入れることが大切です。現地で人気のあるウェブサイトを分析し、デザインのトレンドやレイアウトの傾向を把握したうえで、各国のユーザーに寄り添ったサイト設計を行いましょう。

 

言語切り替えボタンは必ず設置する

言語切り替えボタンを設置することで、外国人ユーザーがスムーズに自分の言語へ切り替えられるようになります。ボタンが見つけにくい場所にあると、ユーザーはサイトから離脱してしまう可能性があります。ページを開いてすぐに目に入る位置に配置し、直感的に理解できるデザインを採用することがポイントです。

 

視覚的にわかりやすいデザインにすることで、ユーザビリティを向上させることができます。

 

法的リスクの対策をしておく

国によってプライバシー保護や著作権に関する法規制は異なり、求められるセキュリティレベルも様々です。日本では問題ない表現や取り扱いでも、海外では法律違反になるケースがあります。特に個人情報の取り扱いや決済システムに関する規制は国ごとに大きく異なるため、事前にターゲット国の法規制を調査しておくことが必須です。

 

弁護士や現地の専門家に相談し、法的なトラブルを未然に防ぐための対策を講じましょう。

 

公開後の運用についても検討しておく

多言語サイトは公開後も定期的な更新作業や問い合わせ対応が求められます。日本語サイトを更新するたびに、すべての言語版も同様に更新する必要があり、管理が複雑になります。問い合わせが多言語で届いた場合の対応フローや担当者を事前に決めておくことも重要です。

 

また、効果測定のために海外からのアクセス数や直帰率などの指標を定期的にチェックし、必要に応じてコンテンツやデザインを改善していく運用体制を整えましょう。

 

まとめ

 

複数の言語に対応している多言語サイトを制作すれば、外国の人が自社のWebサイトを閲覧しやすくなるため、外国の人に向けたアプローチがしやすくなります。海外へ事業の展開を目指している企業や、外国人観光客を受け入れている企業にはとてもおすすめです。しかし、多言語サイト制作の目的や付随する準備が不十分だと、せっかく制作したサイトが無駄になってしまう可能性もあります。

 

もし、多言語サイトを制作したい場合には、自社でゼロから作るか、外部へ制作依頼をかけるかの2通りの方法があります。自社で作れるだけの人材のリソースが無い場合には、基本的に外部へ依頼するのが一般的です。そこで、外部へ依頼する方針が決まっている場合には、ぜひPJ-T&C合同会社にお問い合わせください。

 

PJ-T&Cでは「多言語ウェブサイト制作」だけでなく、メニューや表示の多言語化やこだわりのネイティブチェックを行なっており、ネイティブの翻訳によって正確な情報をWebサイトで伝えることを得意としています。そのため、お客様の情報を限りなく正確に海外ユーザーへ伝えることを実現します。多言語サイトの制作依頼をかける業者を探しているのであれば、是非検討してみてください。

 

また、PJ-T&Cはウクライナ支援もおこなっています。多言語サイトの制作をPJ-T&Cに依頼していただければ、ウクライナの子どもたちへ支援をすることにも繋がるため、ウクライナ支援に興味がある方もぜひ一度ご相談ください。

関連記事

  1. ベトナム進出のメリットや手続きを解説|世界随一の経済成長を続ける…
  2. 多言語サイトの作り方|WordPressでの制作方法や注意点・参…
  3. 多言語対応とは?必要な理由・対応すべき言語・具体的な方法をわかり…
  4. ホームページ制作の費用相場は?- 相場より安く作るための依頼方法…
  5. 越境ECサイトの始め方|事前準備とサイト制作の方法を詳細解説
  6. 自動翻訳でOK?サイト翻訳の注意点を英語など5言語について解説
  7. 多言語サイトの作り方|信頼できる制作会社を見極めて海外進出を成功…
  8. ベトナム進出のメリットとリスクの画像 ベトナム進出している日本企業の動向を紹介|メリットやリスクについ…

人気記事

  1. PJ-T&C合同会社のセキュリティソリューション
  2. YubiKey BioとATKey Proの比較画像。両製品とも指紋認証を導入した認証セキュリティキーとして代表的。
  3. YubiKey 5C NFC
  4. NFTゲームのウォレットとは?ホットウォレットとコールドウォレットについて解説した記事の画像

最新記事

  1. PJ-T&C合同会社のセキュリティソリューション
  2. YubiKey BioとATKey Proの比較画像。両製品とも指紋認証を導入した認証セキュリティキーとして代表的。
  3. YubiKey 5C NFC
PAGE TOP